お仏壇について
仏壇は日本の長い歴史と伝統の中で定着し、現在ではほとんどの家庭で設けられています。限りない知恵と慈悲の心を持つ仏様に形を通して遭うことのできる場所、それが仏壇です。家庭の浄化の中心、精神生活のより所となる心の支えでもあります。
仏壇の構造は一様ではありませんが、仏様は浄土の姿を表すものですから、この仏壇に御位牌をお祀りすることは、亡くなられた霊が浄土に安らかに住まれる姿を示すものとされています。ご先祖の供養のためには欠かすことのできないものといえるでしょう。
その他お仏壇に供養する物を分類すると、ご本尊、お飾りと仏具などがあげられます。
ご本尊
ご先祖様をお祀りする仏壇はご本尊様の住む世界であるともいえます。仏壇におまいりするのはご先祖様に供養を捧げるとともに、ご本尊様への祈りでもあります。仏壇の中心であるご本尊をお祀りすることは、お位牌をお祀りすること以上に大切なことであるといえます。
お飾りと仏具
仏壇にはご本尊のほか、お飾りと仏具が必要です。宗派によって多少の相違はありますが、ここでは一般的なものを紹介します。
仏壇の材質と種類
仏壇には大きく分けて「金仏壇」と「唐木仏壇」の二種類があります。
金仏壇は関西や北陸を中心に多く用いられている仏壇です。
関東地方に多いのが唐木仏壇で、黒檀、紫檀、鉄刀木、クルミ、ケヤキ、桜などが材料として使われています。
仏壇は、図のような「台付仏壇」と「上置仏壇」とに分かれます。いずれも安置場所に適した種類を選びましょう。
内容
使用仏具
香
良い匂いのする香を燻じ供えます。
線香さし、各種香炉
花
蓮の花を代表に、生花が理想的です。
花立て(花瓶)
灯明
ロウソクや油皿に火を灯します。
ロウソク立て(燭台)
浄水
水または茶湯を供えます。
茶湯器、茶台
食物
ご飯や果物、お菓子を供えます。
霊供膳、仏飯器、高坏
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