葬儀で使う袱紗(ふくさ)の選び方と使い方

葬儀で香典を持参する際に使われる「袱紗(ふくさ)」。
香典袋を汚れや折れから守るだけでなく、故人やご遺族への敬意を表す意味があり、香典は袱紗に包んで持参するのが基本的なマナーとされています。
しかし、「葬儀には何色の袱紗がふさわしいの?」「香典袋はどう包めばいいの?」「受付ではどのように渡すの?」など、使い方に迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、葬儀で使う袱紗の色や種類の選び方から、香典の包み方、受付での渡し方まで、知っておきたい基本的なマナーをご紹介します。
葬儀に一般的に使われる袱紗の色は?
袱紗にはさまざまな色がありますが、葬儀では弔事に適した落ち着いた色を選びましょう。
◆紺色・グレーなどの寒色系

紺色やグレー、深緑などは、落ち着いた印象で弔事に使いやすい色です。
◆紫色

紫色の袱紗は、慶事と弔事の両方に使えるものが多く、一枚持っておくと便利です。
◆明るい色や華やかな柄は避ける

赤やピンクなどの明るい色は慶事向けのものが多いため、葬儀では避けるのが無難です。
また、光沢の強い素材や華やかな刺繍が施されたものではなく、落ち着いた色合いとデザインを選びましょう。
袱紗の種類と選び方
袱紗には、布で包むタイプや、香典袋を挟んで使うタイプなどがあります。
それぞれに特徴があるため、使いやすさや用途に合わせて選びましょう。
◆風呂敷タイプ

一枚の布で香典袋を包む、伝統的なタイプです。
包み方に少し手順がありますが、さまざまな大きさの香典袋に対応しやすいのが特徴です。
◆台付き袱紗

香典袋を載せる台が付いているタイプです。
香典袋を安定して包みやすく、形を整えやすいのが特徴です。
◆金封袱紗

香典袋を差し込むポケットが付いた、封筒状のタイプです。
開閉しやすく、包む手順も必要ないため、袱紗を初めて使う方にも扱いやすいタイプです。
香典袋の包み方
風呂敷タイプの袱紗は、慶事と弔事で包む向きが異なります。葬儀では、弔事用の包み方を確認しておきましょう。
一般的な包み方は、次のとおりです。
袱紗を広げて香典袋を置く
袱紗をひし形になるように広げ、中央よりやや右側に香典袋を置きます。

右側を折る
袱紗の右側の角を、香典袋にかぶせるように内側へ折り込みます。

下側を折る
続いて、袱紗の下側の角を上へ折り、香典袋を包みます。

上側を折る
袱紗の上側の角を下へ折り、香典袋に重ねます。

左側を折る
袱紗の左側の角を右へ折り、香典袋全体を包み込みます。

形を整えて完成
余った左側の先端を裏側に折り込み、形を整えたら完成です。

弔事では「右 → 下 → 上 → 左」の順に折るのが一般的です。
慶事とは最後に折る方向が異なるため、間違えないようにしましょう。
受付で香典を渡すときのマナー
葬儀会場の受付では、袱紗から香典袋を取り出して渡すのが一般的です。
基本的な流れは次のとおりです。
袱紗から香典袋を取り出し、その上に香典袋をのせます。
受付に着いたら、一礼して「このたびはご愁傷さまでございます」など、短いお悔やみの言葉を添え、袱紗から香典袋を取り出します。袱紗を丁寧にたたんでおき、その上に香典袋をのせましょう。

香典袋の表書きが相手から読める向きに整えます。
表書きが受付の方から読めるように向きを変えます。自分に向けたまま渡さないよう、相手の正面になるように整えましょう。

お悔やみの言葉を添えて、両手で渡します。
「御霊前にお供えください」などの言葉を添え、香典袋を両手で丁寧に差し出します。

大切なのは、慌ただしく渡すのではなく、相手への敬意を持って丁寧に差し出すことです。
袱紗を使って、心を込めたお渡しを

袱紗は、香典袋を汚れや折れから守るだけでなく、故人やご遺族への敬意を表すためのものでもあります。色の選び方や包み方、受付での渡し方など、基本的なマナーを知っておくことで、より丁寧に弔意を伝えることができます。
葬儀に参列する際は、こうした心遣いを大切にしながら、故人を偲ぶ気持ちを伝えましょう。

