須賀川市周辺の新盆で見かける「高灯篭」、実は全国共通ではない?

須賀川市周辺でお盆の時期になると、家の前や庭先に高く立てられた灯篭を見かけることはありませんか?
須賀川市周辺で暮らしている方にとっては、昔から見慣れたお盆の風景かもしれません。しかし実は、新盆に高灯篭を立てる風習は、全国どこでも見られるものではありません。
今回は、須賀川市周辺の新盆で見かける高灯篭について、その意味や地域による違いをご紹介します。
新盆に立てる「高灯篭」とは
高灯篭とは、長い竿の先に灯篭を取り付け、家の前や庭先などに高く掲げるお盆飾りです。
須賀川市周辺では、故人が亡くなってから初めて迎える新盆に用意されることが多く、盆棚や盆提灯などとともに、故人を迎えるための新盆用品の一つとして受け継がれています。
先日、あいりすホール須賀川で開催した「新盆・お盆用品展示予約会」でも、高灯篭の設置方法や準備について多くのご相談をいただきました。
須賀川市周辺で高灯篭を立てる理由

高灯篭には、初めてのお盆に帰ってくる故人が、迷わず自宅へ戻れるようにする「道しるべ」という意味があります。家の前や庭先の高い位置に灯りを掲げ、故人を温かく迎えます。
須賀川市周辺では、親族だけでなく、友人や知人、仕事関係、地域の方などが新盆回りに訪れることも少なくありません。そのため、高灯篭は訪れる人に新盆を迎えているお宅を知らせる目印にもなっています。お盆の時期から8月末ごろまで高灯篭を立てるご家庭が多く見られます。
故人を迎えるための灯りであると同時に、地域の人々が故人をしのび、手を合わせる場所を示すものとして、高灯篭は須賀川の新盆の風景に根づいてきたのかもしれません。
高灯篭は福島県内でも地域によって違う
須賀川市周辺では見慣れた高灯篭ですが、同じ福島県内でも、すべての地域で立てられているわけではありません。
福島県の資料によると、新盆に高灯篭を立てる風習は、浜通りや中通りのほか、会津では三島町から只見町にかけての奥会津に伝わっています。一方、会津盆地では行われていないとされています。
同じ福島県内でも、新盆の迎え方や受け継がれてきた風習は地域によって異なります。須賀川周辺では当たり前に見える高灯篭も、実は福島県内でも地域色のある新盆の風景なのです。
全国での新盆の風習は?
全国的には、新盆を迎える際、故人が迷わず帰ってこられるように、白い提灯を玄関先や軒下、仏壇の近くなどに飾る地域が多く見られます。
栃木県の那須塩原市や大田原市、那須町などの県北地域には、「高竿灯籠(たかんどうろう)」と呼ばれるよく似た風習が残っています。
青森県南部や岩手県北部の一部には、「四十八灯篭」と呼ばれる48本ほどのろうそくに火を灯して故人を迎える風習があります。
お盆を迎える気持ち
毎年何気なく目にしていた高灯篭も、その意味を知ると少し違って見えてくるのではないでしょうか。
大切な方を迷わず迎えたいという思いを知ることで、お盆を迎える気持ちも、これまでより少しあたたかく、身近に感じられるかもしれません。
高灯篭は、そんな家族の思いとともに須賀川市周辺で受け継がれてきた、新盆ならではの風景です。
新盆を迎える方へ
新盆を迎えるにあたり、高灯篭の準備や設置方法、盆棚・盆提灯などについて分からないことがございましたら、JAサービス夢みなみまでお気軽にご相談ください。
須賀川市周辺の風習に合わせて、新盆の準備をお手伝いいたします。
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